大前研一氏の「さらばアメリカ」と堀紘一氏の「世界連鎖恐慌の犯人」を読みました。
堀氏の「世界連鎖恐慌・・・」は今回のサブプライム発の経済的混乱の構造や原因について噛み砕いて書かれた作品、大前氏の「さらばアメリカ」はもう少し大きな視点で、今般の経済崩壊後のアメリカがどうなっていくかを論じた作品です。
両氏に共通するのは、アメリカの有名大学を卒業して、アメリカの大手コンサルティング会社のトップに登りつめたというキャリアでしょう。(大前氏はマッキンゼー、堀氏はボストンコンサルティンググループ)その二人の論調というのが、これまたよく似ている。
「だからいわんこっちゃない。オレがあれだけおかしいって言ったのに。」
「オレがあれだけこのままでは危険だって論文書いたり、テレビでしゃべったのに・・・」
これです。
正直言って鼻につきます。二人ともIQ高いのは分かりますが、それをひけらかすようなエラソー視点が、ヒトによっては気持ち悪くかんじるでしょう。
しかも、二人とも、そんなに強く絶好調だったころのアメリカを非難してたかっていうと微妙なんですよね。
堀氏はそんなに追っかけていないのでわかりませんが、大前氏はちょっと前まで、キャッシュアウト(不動産価格の上昇を担保に資金を引き出すアメリカ人ならではの生活スタイル)を評価するような発言してたような気がするんですよね。「アメリカは金融の力で世界から資金を集めて、その力で繁栄している!日本も見習うべきだ!」そんな論調だったはずなんですけどねえ・・・
釈然としないところはあるのですが、読み物としては、どちらも面白く読めます。でもねえ・・・

